Exhibition / Performance

齢 instar 03

 
 

まだ・・・・・・ない。
 
辺境へ。
私が世界とふれるところへ。

 
 
人間は脳のアルゴリズムを取り出し、知性の外部化に成功し、地球上の生物も人工的に改変され始めている。私たちはどこに向かっているのだろう。 
生物はいつも動いている。動くことによって変容し、応化し、動的平衡を担いながら世界化する。脆さの感覚、過去と未来からの遠い眼差しへの意識は、人間を一部分として含みつつ、その限界を超えたところへ導く。今、生成過程にある何かを、奥深いものを感じとること。もしかしたら、それ自体が未来なのかもしれない。
 
昆虫生態学において、幼虫の脱皮と脱皮の間の段階を表す齢(れい)。『齢 instar』シリーズは、「さなぎ」という事象に象徴されるような、時間、変容、両義性、儀礼に着目し、環境-身体--映像の相互関係で成り立つ空間を試行する。
『齢 01』では、天井高10mの大空間で「遅延」や「並行世界」を意識化する作品を構成。『齢 02』は大幅にスペースを縮小し、定まらなさの感覚のなかで往還しつつ偏在するものに着目した。『齢 03』では、鎌倉五山の一つ浄智寺の静謐な空間で、世界を分化することなく捉える方法を探る。
 

 
photo: KENSAKU SEKI  『齢 instar 01』より
 
photo: 山根 晋  『齢 instar 02』より
 

 
Exhibition / Performance

齢 instar 03

 
 

まだ・・・・・・ない。
 
辺境へ。
私が世界とふれるところへ。

 
 
 
人間は脳のアルゴリズムを取り出し、知性の外部化に成功し、地球上の生物も人工的に改変され始めている。私たちはどこに向かっているのだろう。 
生物はいつも動いている。動くことによって変容し、応化し、動的平衡を担いながら世界化する。脆さの感覚、過去と未来からの遠い眼差しへの意識は、人間を一部分として含みつつ、その限界を超えたところへ導く。今、生成過程にある何かを、奥深いものを感じとること。もしかしたら、それ自体が未来なのかもしれない。
 
 
昆虫生態学において、幼虫の脱皮と脱皮の間の段階を表す齢(れい)。『齢 instar』シリーズは、「さなぎ」という事象に象徴されるような、時間、変容、両義性、儀礼に着目し、環境-身体--映像の相互関係で成り立つ空間を試行する。
『齢 01』では、天井高10mの大空間で「遅延」や「並行世界」を意識化する作品を構成。『齢 02』は大幅にスペースを縮小し、定まらなさの感覚のなかで往還しつつ偏在するものに着目した。『齢 03』では、鎌倉五山の一つ浄智寺の静謐な空間で、世界を分化することなく捉える方法を探る。
 
 
 
 
 


 
photo: KENSAKU SEKI  『齢 instar 01』より
 
photo: 山根 晋  『齢 instar 02』より
 

日程 2022/12/2(金)-12/4(日)
▶︎ 会場 浄智寺 https://jochiji.com/

 

演出:小池陽子
映像:山根晋
音楽/サウンドデザイン:山中透
パフォーマー: シマダタダシ、川口隆夫
演出助手:清水康介
メインビジュアル:上野雄次「蛹」
制作:三宅文子
記録撮影:KENSAKU SEKI
協賛:ゴーダ企画、archasset
協力:ダンスプレストウキョウ / YN Associates、東野佳哉
助成:ARTS for the future! 2

主催: SC∀L∃R(スカラー)
 
浄智寺「書院」

 
日程
 2022/12/2(金)-12/4(日)
 
▶︎ 会場 浄智寺 https://jochiji.com/

 

演出:小池陽子
映像:山根晋
音楽/サウンドデザイン:山中透
パフォーマー: 川口隆夫、シマダタダシ
演出助手:清水康介
メインビジュアル:上野雄次「蛹」
制作:三宅文子
記録撮影:KENSAKU SEKI
協賛:ゴーダ企画、archasset
協力:ダンスプレストウキョウ / YN Associates
   東野佳哉
助成:ARTS for the future! 2

主催: SC∀L∃R(スカラー)
 
浄智寺「書院」

Exhibition | (re)instar 

SC∀L∃R(スカラー)による『齢 instar』シリーズは、「さなぎ」 という事象に象徴されるような、時間/変容/両義性/儀礼に着目し、 環境-身体-音-映像の相互関係で成り立つ空間を試行している。
『齢 03』に合わせて開催される本展示は『齢 01』『齢 02』のド キュメントでありながらも、映像と写真、音によってそれらを再構成 する。 
 

《Rei instar 01 / Video 》Music/Sound:Toru Yamanaka, Video:Shin Yamane (22min.13sec 
《The garden of Fabre》 Mixed-media 
《Rei instar 02 / Image 》Image0001~00012
   Music/Sound: Toru Yamanaka, Image: Shin Yamane,  PD: Gen Tamayama (FLAT LABO)


 

New release

instar03 sound design remix version #3

 

 


 

New release

instar03 sound design remix version #3

 

 

 
 

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参加メンバー

演出:小池陽子〈ダンサー/振付家〉
バレエダンサーとしてキャリアをスタート。2008年から活動のフィールドをコンテンポラリーダンスに移行し、創作活動を開始。その後、ダンサー・振付家としてアジア・中東・東欧などで数々の舞台や国際フェスティバルでダンスのキャリアを積む。“Seoul International Choreography Festival 2015”  第3位、審査員賞受賞。2021年、京都芸術大学大学院芸術研究科芸術環境専攻超域プログラム修了。SC∀L∃Rを立ち上げ、領域を横断するアーティスト・コレクティブでプロジェクト単位の創作活動を開始。身体が成しうることへの発見と驚きが活力源。website
 
映像:山根晋〈映像/写真作家〉
映像や写真を主たるメディアとし、自身の直接経験を反映させた作品を制作している。近作に、陶芸家・黒田泰蔵氏の作品を撮った《ENTO / MEIPIN》(写真/インスタレーション,2021)台湾シャーマンとの滞在交流(台南市AIR)からインスピレーションを得て制作した《隱身瞞風》(映像インスタレーション,2020)奈良春日の杜に積層する原始宗教的な時間を掬った《春日森絵巻》(映像インスタレーション,2020)など。フローズンヨーグルトが好物。website
 
音楽/サウンドデザイン:山中透 〈作曲家/プロデューサー/DJ〉
学生時代、京都を中心に実験音楽系のフィールドで活動し、マルチ・メディア・パフォーマンス・グループ「dumbtype(ダムタイプ)」の立ち上げに参加。創世記のメンバーとして、音楽と音響を担当。1989 年より現在も続く日本初のドラァグクイーンイベント「Diamonds Are Forever」の主催、DJ を務め、京都METRO 他、大阪、東京などで 開催、DJ を務める。2006 年 シンガポールシアター芸術監督 Ong Keng Sen「Geisha」で、シンガポール チャイニーズオーケストラとの共演、2009 年「Diaspora」エジンバラ・フェスティバル公演 (スコットランド)、2010 年 ライティングアーティスト 高橋匡太、平田晃久らとの共同作品「CANON NEOREAL 2010」をミラノサローネ (イタリア)で発表など、2000 年以降、世界中のアーティストとコラボレートを行っている。2020年dumbtypeパフォーマンス「2020」に参加。ソロコンサートも精力的に行っている。▶︎ website
 
パフォーマー:川口隆夫〈ダンサー・パフォーマー
1990年よりコンテンポラリーダンスカンパニーATA DANCE を主宰。96年よりダムタイプに参加。2000年以降はソロを中心に、「パフォーマンスとしか言いようのない」(朝日新聞・石井達朗)作品を数多く発表。08年より「自分について語る」をテーマに『a perfect life』シリーズ。その Vol. 06「沖縄から東京へ」で第5回恵比寿映像祭(2013)に参加した。近年は舞踏の始祖、土方巽著『病める舞姫』を元にした『ザ・シック・ダンサー』(2012年~、共演・田辺知美)、そしてビデオ録画を元に完コピを試みる『大野一雄について』(2013年~)を発表。後者は世界35都市を巡演。16年にはニューヨーク・ベッシー賞にノミネート、18年秋にはパリ市立劇場にて公演するなど、世界各地で通算80回以上の上演を重ねている。21 年にはTOKYO REAL UNDERGROUND フェスティバルにて芸術監督を務め、新作『ミノタウロ・ディスコ』を発表。またアートイベント「INOUTSIDE」を共同企画して京都・東京で公演。これらの活動が評価を受け、令和三年度文化庁芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した。website
 
パフォーマー:シマダタダシ ダンサー/Edgeofthecity
1986年横浜市生まれ。19歳からメソッド演技法を奈良橋陽子主宰 UPSアカデミーで学び、その中で身体表現と出会いダンスの活動を始める。鈴木知久に師事。日々の生活にまみれたパーソナルな身体性や感情の記憶をベースに、今この瞬間にただ存在するということのリアリティを追求し、即興を軸に活動。横浜ダンスコレクションEX2013において自作品「twilight」が作品部門奨励賞受賞。シンガポール,マレーシアで再演する。2013年より日韓ダンス交流プロジェクトで、ソウル・八戶・横浜の3都市で公演を行う。その他、国内外で活動。現在は、都会の片隅に在る一つの現象として捉えた自身の存在とその表現をEdgeofthecityと称し、日々の移ろいを身体を軸に探究している。パフォーマーとして、SC∀L∃R『齢instar』 、nakice(奥野美和・藤代洋平)『ABITA』に参加し活動中。
 
演出助手:清水康介〈ライター・エディター〉
日英バイリンガルのウェブメディア『タイムアウト東京』にて編集者、ライターとして、主にアート関連の記事を担当。退社後はフリーランスとして、カルチュラルレビューサイト『RealTokyo』の編集や、NPO法人スローレーベルの賛助会員向けコンテンツの記事執筆などを手がけている。2021年、ダンサー・美術作家の辻本佳による作品『渠』(長野県茅野市・京都府京都市)で演出助手を担当。
 
制作:三宅文子 アートプログラム・コーディネーター/プロデューサー〉
財団法人アリオン音楽財団にて、国際フェスティバル<東京の夏>音楽祭(制作)等に携わった後、舞台芸術や国際交流に関する複数の非営利団体を経て、2010 年よりフリー。以降、音楽、演劇、ダンス、美術、映画等ジャンルを跨ぎ、国際共同制作や海外公演のプロダクションマネジメントを担う。また、流しの事務局員として MICE 事業にも従事。未知の何かを知ること、学ぶこと、興味を持つこと、そのきっかけとプロセスを演出するコーディネーションを手掛けている。
 

参加メンバー

演出
小池 陽子〈ダンサー/振付家〉
バレエダンサーとしてキャリアをスタート。2008年から活動のフィールドをコンテンポラリーダンスに移行し、創作活動を開始。その後、ダンサー・振付家としてアジア・中東・東欧などで数々の舞台や国際フェスティバルでダンスのキャリアを積む。“Seoul International Choreography Festival 2015”  第3位、審査員賞受賞。2021年、京都芸術大学大学院芸術研究科芸術環境専攻超域プログラム修了。2021年、SC∀L∃Rを立ち上げ、領域を横断するアーティスト・コレクティブでプロジェクト単位の創作活動を開始。身体が成しうることへの発見と驚きが活力源。website
 
映像
山根 晋〈映像/写真作家〉
映像や写真を主たるメディアとし、自身の直接経験を反映させた作品を制作している。近作に、陶芸家・黒田泰蔵氏の作品を撮った《ENTO / MEIPIN》(写真/インスタレーション,2021)台湾シャーマンとの滞在交流(台南市AIR)からインスピレーションを得て制作した《隱身瞞風》(映像インスタレーション,2020)奈良春日の杜に積層する原始宗教的な時間を掬った《春日森絵巻》(映像インスタレーション,2020)など。フローズンヨーグルトが好物。website
 
音楽 / サウンドデザイン
山中 透 〈作曲家/プロデューサー/DJ〉
学生時代、京都を中心に実験音楽系のフィールドで活動し、マルチ・メディア・パフォーマンス・グループ「dumbtype(ダムタイプ)」の立ち上げに参加。創世記のメンバーとして、音楽と音響を担当。1989 年より現在も続く日本初のドラァグクイーンイベント「Diamonds Are Forever」の主催、DJ を務め、京都METRO 他、大阪、東京などで 開催、DJ を務める。2006 年 シンガポールシアター芸術監督 Ong Keng Sen「Geisha」で、シンガポール チャイニーズオーケストラとの共演、2009 年「Diaspora」エジンバラ・フェスティバル公演 (スコットランド)、2010 年 ライティングアーティスト 高橋匡太、平田晃久らとの共同作品「CANON NEOREAL 2010」をミラノサローネ (イタリア)で発表など、2000 年以降、世界中のアーティストとコラボレートを行っている。2020年dumbtypeパフォーマンス「2020」に参加。ソロコンサートも精力的に行っている。▶︎ website
 
 
パフォーマンス
シマダタダシ ダンサー/Edgeofthecity
1986年横浜市生まれ。19歳からメソッド演技法を奈良橋陽子主宰 UPSアカデミーで学び、その中で身体表現と出会いダンスの活動を始める。鈴木知久に師事。日々の生活にまみれたパーソナルな身体性や感情の記憶をベースに、今この瞬間にただ存在するということのリアリティを追求し、即興を軸に活動。横浜ダンスコレクションEX2013において自作品「twilight」が作品部門奨励賞受賞。シンガポール,マレーシアで再演する。2013年より日韓ダンス交流プロジェクトで、ソウル・八戶・横浜の3都市で公演を行う。その他、国内外で活動。現在は、都会の片隅に在る一つの現象として捉えた自身の存在とその表現をEdgeofthecityと称し、日々の移ろいを身体を軸に探究している。パフォーマーとして、SC∀L∃R『齢instar』 、nakice(奥野美和・藤代洋平)『ABITA』に参加し活動中。
 
パフォーマンス
川口 隆夫〈ダンサー・パフォーマー
1990年よりコンテンポラリーダンスカンパニーATA DANCE を主宰。96年よりダムタイプに参加。2000年以降はソロを中心に、「パフォーマンスとしか言いようのない」(朝日新聞・石井達朗)作品を数多く発表。08年より「自分について語る」をテーマに『a perfect life』シリーズ。その Vol. 06「沖縄から東京へ」で第5回恵比寿映像祭(2013)に参加した。近年は舞踏の始祖、土方巽著『病める舞姫』を元にした『ザ・シック・ダンサー』(2012年~、共演・田辺知美)、そしてビデオ録画を元に完コピを試みる『大野一雄について』(2013年~)を発表。後者は世界35都市を巡演。16年にはニューヨーク・ベッシー賞にノミネート、18年秋にはパリ市立劇場にて公演するなど、世界各地で通算80回以上の上演を重ねている。21 年にはTOKYO REAL UNDERGROUND フェスティバルにて芸術監督を務め、新作『ミノタウロ・ディスコ』を発表。またアートイベント「INOUTSIDE」を共同企画して京都・東京で公演。これらの活動が評価を受け、令和三年度文化庁芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した。website
 
 
演出助手
清水 康介〈ライター・エディター〉
日英バイリンガルのウェブメディア『タイムアウト東京』にて編集者、ライターとして、主にアート関連の記事を担当。退社後はフリーランスとして、カルチュラルレビューサイト『RealTokyo』の編集や、NPO法人スローレーベルの賛助会員向けコンテンツの記事執筆などを手がけている。2021年、ダンサー・美術作家の辻本佳による作品『渠』(長野県茅野市・京都府京都市)で演出助手を担当。
 
 
制作
三宅 文子 〈アートプログラム・コーディネーター/プロデューサー〉
財団法人アリオン音楽財団にて、国際フェスティバル<東京の夏>音楽祭(制作)等に携わった後、舞台芸術や国際交流に関する複数の非営利団体を経て、2010 年よりフリー。以降、音楽、演劇、ダンス、美術、映画等ジャンルを跨ぎ、国際共同制作や海外公演のプロダクションマネジメントを担う。また、流しの事務局員として MICE 事業にも従事。未知の何かを知ること、学ぶこと、興味を持つこと、そのきっかけとプロセスを演出するコーディネーションを手掛けている。
 


昆虫生態学において、幼虫の脱皮と脱皮の間の段階を表す「齢(れい)」。『齢 instar』シリーズは、「さなぎ」という事象に象徴されるような、時間、変容、両義性、儀礼に着目し、環境-身体-音-映像の相互関係で成り立つ空間を試行します。

 
  齢 instar 01:7 /18(祝)- 7/19(火)@ 東京芸術センター・ホワイトスタジオ
  齢 instar 02:9 /23(金)- 9/25(日)@ PHOTO GALLERY FLOW NAGOYA
  齢 instar 03:12/2(金)-12/4(日)@ 浄智寺

昆虫生態学において、幼虫の脱皮と脱皮の間の段階を表す「齢(れい)」。『齢 instar』シリーズは、「さなぎ」という事象に象徴されるような、時間、変容、両義性、儀礼に着目し、環境-身体-音-映像の相互関係で成り立つ空間を試行します。

 

齢 instar 01

  7/18(祝)- 7/19(火)
  @ 東京芸術センター・ホワイトスタジオ

齢 instar 02

  9/23(金)- 9/25(日)
  @ PHOTO GALLERY FLOW NAGOYA

齢 instar 03

  12/2(金)-12/4(日)


非常にたくさんのものごとが起き、無意識のうちに膨大な情報が体内に入ってくる現代社会において、静かに「内在するもの」を感じようとすること、「気づき」という繊細な実践に、豊かさの本質を見出せるのではないでしょうか。それは、遠いものと近いものを行き来するような、いくつかの原理から出発して無限に大きなものを目指すこと、無限に小さなものに耳を澄まそうとすることでもあり、訪れる矛盾や違和感を受け入れることの模索でもあります。『齢 instar』では、時間や空間など、目に見えず、実体のないものに対して、人間の身体だからこそ表現できること、人間だから感知できることの「相互関係」で作品を構築することを試みています。 
瞬間瞬間に生じること、知覚の出現とその交錯が、今回の作品の本質を成しています。世界は頭の中のイメージとして現れるのではなく、私たちの遊び場として現れます。目の見えない人が、試行錯誤しながら周囲の環境の中で自分の位置を確認していくように、その経験の場は常に不確定で、周到なものではありません。私たちは、私たちを支える社会文化的な足場に頼りながら、手探りで、時間をかけて自分の知覚経験を広げていきます。私たちの知覚探求のプロセスは、決められたものとして理解されるべきではなく、私たちが何をするか、何をする準備ができているかに依存していると思うのです。 
身体は瞬き、佇み、呼吸や動きを生み出し、別なものとなり、つねに自らを新たに 身体化しています。身体は世界の中にあり、世界は身体の中にあります。何を取り込み、何を取り込まないのか。現象的な身体は「存在する」のではなく、「生成する」のです。 

小池 陽子