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齢 instar 01

 

   齢を刻む
  それらは遇い、宙を微細に揺れつづける

 
 
  現実は暫定的な質をもつ。
  時間には始まりも終わりもなく、
  私たちとその影は、存在のあいだを揺れ動いている。
  身体が世界と共鳴するとき、フレームは混同し、
  無数の存在は、偶発的に繋がり、変容し、
  現実というパラレルワールドを生成する。


 
 
 
 
 
 

齢 instar 01

 

 齢を刻む
 それらは遇い、宙を微細に揺れつづける

 
 現実は暫定的な質をもつ。
 時間には始まりも終わりもなく、
 私たちとその影は、存在のあいだを揺れ動いている。
 身体が世界と共鳴するとき、フレームは混同し、
 無数の存在は、偶発的に繋がり、変容し、
 現実というパラレルワールドを生成する。

 2022 年 7/18 - 7/19
   東京芸術センター・ホワイトスタジオ
 
    振付/演出:小池 陽子
 映像:山根 晋
 音楽/サウンドデザイン:山中 透
 パフォーマー:Elly Fujita、シマダタダシ
 演出助手:清水 康介
 メインビジュアル:上野 雄次「蛹」
 広報美術:南 琢也
 映像技術:有限会社スタンス・カンパニー
 照明:CHIDA OFFICE
 制作:三宅 文子
 記録撮影:KENSAKU SEKI
 協賛:ゴーダ企画、archasset
 協力:YN Associates
 主催:SCLR(スカラー)

  2022 年 7/18 - 7/19
    東京芸術センター・ホワイトスタジオ
 
  振付/演出:小池 陽子
  映像:山根 晋
  音楽/サウンドデザイン:山中 透
  パフォーマー:Elly Fujita、シマダタダシ
  演出助手:清水 康介
  メインビジュアル:上野 雄次「蛹」
  広報美術:南 琢也
  映像技術:有限会社スタンス・カンパニー
  照明:CHIDA OFFICE
  制作:三宅 文子
  記録撮影:KENSAKU SEKI
  協賛:ゴーダ企画、archasset
  広報協力:YN Associates
  主催:SCLR(スカラー)
 
  齢 instar_flyer.pdf

 

photo: KENSAKU SEKI

 
非常にたくさんのものごとが起き、無意識のうちに膨大な情報が体内に入ってくる現代社会において、静かに「内在するもの」を感じようとすること、「気づき」という繊細な実践に、豊かさの本質を見出せるのではないでしょうか。それは、遠いものと近いものを行き来するような、いくつかの原理から出発して無限に大きなものを目指すこと、無限に小さなものに耳を澄まそうとすることでもあり、訪れる矛盾や違和感を受け入れることの模索でもあります。『齢 instar』では、時間や空間など、目に見えず、実体のないものに対して、人間の身体だからこそ表現できること、人間だから感知できることの「相互関係」で作品を構築することを試みています。 
瞬間瞬間に生じること、知覚の出現とその交錯が、今回の作品の本質を成しています。世界は頭の中のイメージとして現れるのではなく、私たちの遊び場として現れます。目の見えない人が、試行錯誤しながら周囲の環境の中で自分の位置を確認していくように、その経験の場は常に不確定で、周到なものではありません。私たちは、私たちを支える社会文化的な足場に頼りながら、手探りで、時間をかけて自分の知覚経験を広げていきます。私たちの知覚探求のプロセスは、決められたものとして理解されるべきではなく、私たちが何をするか、何をする準備ができているかに依存していると思うのです。 
身体は瞬き、佇み、呼吸や動きを生み出し、別なものとなり、つねに自らを新たに 身体化しています。身体は世界の中にあり、世界は身体の中にあります。何を取り込 み、何を取り込まないのか。現象的な身体は「存在する」のではなく、「生成する」のです。 

小池 陽子
 

Member  メンバー

 

Member  メンバー

小池 陽子〈ダンサー/振付家〉
バレエダンサーとしてキャリアをスタート。2008年から活動のフィールドをコンテンポラリーダンスに移行し、創作活動を開始。その後、ダンサー・振付家としてアジア・中東・東欧などで数々の舞台や国際フェスティバルでダンスのキャリアを積む。“Seoul International Choreography Festival 2015”  第3位、審査員賞受賞。2021年、京都芸術大学大学院芸術研究科芸術環境専攻超域プログラム修了。2021年、SC∀L∃Rを立ち上げ、領域を横断するアーティスト・コレクティブでプロジェクト単位の創作活動を開始。身体が成しうることへの発見と驚きが活力源。https://yokokoike.com
 
山根 晋〈映像/写真作家〉
映像や写真を主たるメディアとし、自身の直接経験を反映させた作品を制作している。近作に、陶芸家・黒田泰蔵氏の作品を撮った《ENTO / MEIPIN》(写真/インスタレーション,2021)台湾シャーマンとの滞在交流(台南市AIR)からインスピレーションを得て制作した《隱身瞞風》(映像インスタレーション,2020)奈良春日の杜に積層する原始宗教的な時間を掬った《春日森絵巻》(映像インスタレーション,2020)など。フローズンヨーグルトが好物。
 
山中 透 〈作曲家/プロデューサー/DJ〉
学生時代、京都を中心に実験音楽系のフィールドで活動し、マルチ・メディア・パフォーマンス・グループ「dumbtype(ダムタイプ)」の立ち上げに参加。創世記のメンバーとして、音楽と音響を担当。1989 年より現在も続く日本初のドラァグクイーンイベント「Diamonds Are Forever」の主催、DJ を務め、京都METRO 他、大阪、東京などで 開催、DJ を務める。2006 年 シンガポールシアター芸術監督 Ong Keng Sen「Geisha」で、シンガポール チャイニーズオーケストラとの共演、2009 年「Diaspora」エジンバラ・フェスティバル公演 (スコットランド)、2010 年 ライティングアーティスト 高橋匡太、平田晃久らとの共同作品「CANON NEOREAL 2010」をミラノサローネ (イタリア)で発表など、2000 年以降、世界中のアーティストとコラボレートを行っている。2020年dumbtypeパフォーマンス「2020」に参加。ソロコンサートも精力的に行っている。
 
Elly Fujita 〈ダンサー/振付家〉
ドイツ生まれドイツ育ち。Hochschule fur Musik und Darstellende Kunst (HfMDK)大学卒業、ダンサー(コンテンポラリー/バレエ)としての Diploma/ディプロマを取得。大学卒業後、コンテンポラリーダンサーとして 23 人の振付家と 36 作品を劇場などで踊り、ドイツ、 スイス、 オーストリア、 ルクセンブルグ、 ポーランド、ロシアで公演。振付家として 7 作品を Freiburg, Stadt Theater Osnabruck,Sophiensaele 100°Berlin Festival, Werkstatt der Kulturen Berlin, Dock11 & EDEN, 劇場で公演。さらに教師として、フランクフルトのスタジオ, ベルリンの 3 箇所のスタジオと生徒用に 8 作品, Stadt Theater Osnabruck 劇場, Hochschule fur Musik und Tanz Koln(HfMT) (ZZT)のコンテンポラーダンス大学では当時教授であった Vera Sander のクラスと作品のソロ、デュオ担当指導。
 
シマダタダシ 〈ダンサー/eotc〉
1986 年横浜市生まれ。19 歳からメソッド演技法を奈良橋陽子主宰 UPS アカデミーで学び、その中で身体表現と出会いダンスの活動を始める。ダンスを鈴木知久に師事。日々の生活にまみれたパーソナルな身体性や感情の記憶をベースに、今この瞬間にただ存在するということのリアリティを探究し、即興を軸に活動。横浜ダンスコレクション EX2013 において自作品「twilight」が作品部門奨励賞受賞。シンガポール,マレーシアで再演する。2013 年より日韓ダンス交流プロジェクトで、ソウル・八戶・横浜の 3 都市で公演を行う。その他、国内外で活動。現在は、都会の片隅に在る一つの現象として捉えた自身の存在を軸に Edgeofthecity と題し活動。自身の身体にとっての動く必然性を探究している。
 
清水 康介〈ライター・エディター〉
日英バイリンガルのウェブメディア『タイムアウト東京』にて編集者、ライターとして、主にアート関連の記事を担当。退社後はフリーランスとして、カルチュラルレビューサイト『RealTokyo』の編集や、NPO法人スローレーベルの賛助会員向けコンテンツの記事執筆などを手がけている。2021年、ダンサー・美術作家の辻本佳による作品『渠』(長野県茅野市・京都府京都市)で演出助手を担当。
 
三宅 文子 アートプログラム・コーディネーター/プロデューサー〉
財団法人アリオン音楽財団にて、国際フェスティバル<東京の夏>音楽祭(制作)等に携わった後、舞台芸術や国際交流に関する複数の非営利団体を経て、2010 年よりフリー。以降、音楽、演劇、ダンス、美術、映画等ジャンルを跨ぎ、国際共同制作や海外公演のプロダクションマネジメントを担う。また、流しの事務局員として MICE 事業にも従事。未知の何かを知ること、学ぶこと、興味を持つこと、そのきっかけとプロセスを演出するコーディネーションを手掛けている。
 
 

小池 陽子
〈ダンサー/振付家〉
バレエダンサーとしてキャリアをスタート。2008年から活動のフィールドをコンテンポラリーダンスに移行し、創作活動を開始。その後、ダンサー・振付家としてアジア・中東・東欧などで数々の舞台や国際フェスティバルでダンスのキャリアを積む。“Seoul International Choreography Festival 2015”  第3位、審査員賞受賞。
2021年、京都芸術大学大学院芸術研究科芸術環境専攻超域プログラム修了。2021年、SC∀L∃Rを立ち上げ、領域を横断するアーティスト・コレクティブでプロジェクト単位の創作活動を開始。身体が成しうることへの発見と驚きが活力源。https://yokokoike.com
 
山根 晋
〈映像/写真作家〉
映像や写真を主たるメディアとし、自身の直接経験を反映させた作品を制作している。近作に、陶芸家・黒田泰蔵氏の作品を撮った《ENTO / MEIPIN》(写真/インスタレーション,2021)台湾シャーマンとの滞在交流(台南市AIR)からインスピレーションを得て制作した《隱身瞞風》(映像インスタレーション,2020)奈良春日の杜に積層する原始宗教的な時間を掬った《春日森絵巻》(映像インスタレーション,2020)など。フローズンヨーグルトが好物。
 
山中 透
〈作曲家/プロデューサー/DJ〉
学生時代、京都を中心に実験音楽系のフィールドで活動し、マルチ・メディア・パフォーマンス・グループ「dumbtype(ダムタイプ)」の立ち上げに参加。創世記のメンバーとして、音楽と音響を担当。1989 年より現在も続く日本初のドラァグクイーンイベント「Diamonds Are Forever」の主催、DJ を務め、京都METRO 他、大阪、東京などで 開催、DJ を務める。2006 年 シンガポールシアター芸術監督 Ong Keng Sen「Geisha」で、シンガポール チャイニーズオーケストラとの共演、2009 年「Diaspora」エジンバラ・フェスティバル公演 (スコットランド)、2010 年 ライティングアーティスト 高橋匡太、平田晃久らとの共同作品「CANON NEOREAL 2010」をミラノサローネ (イタリア)で発表など、2000 年以降、世界中のアーティストとコラボレートを行っている。2020年dumbtypeパフォーマンス「2020」に参加。ソロコンサートも精力的に行っている。
 
Elly Fujita
〈ダンサー/振付家〉
ドイツ生まれドイツ育ち。Hochschule fur Musik und Darstellende Kunst (HfMDK)大学卒業、ダンサー(コンテンポラリー/バレエ)としての Diploma/ディプロマを取得。大学卒業後、コンテンポラリーダンサーとして 23 人の振付家と 36 作品を劇場などで踊り、ドイツ、 スイス、 オーストリア、 ルクセンブルグ、 ポーランド、ロシアで公演。振付家として 7 作品を Freiburg, Stadt Theater Osnabruck,Sophiensaele 100°Berlin Festival, Werkstatt der Kulturen Berlin, Dock11 & EDEN, 劇場で公演。さらに教師として、フランクフルトのスタジオ, ベルリンの 3 箇所のスタジオと生徒用に 8 作品, Stadt Theater Osnabruck 劇場, Hochschule fur Musik und Tanz Koln(HfMT) (ZZT)のコンテンポラーダンス大学では当時教授であった Vera Sander のクラスと作品のソロ、デュオ担当指導。
 
シマダタダシ 
〈ダンサー/eotc〉
1986 年横浜市生まれ。19 歳からメソッド演技法を奈良橋陽子主宰 UPS アカデミーで学び、その中で身体表現と出会いダンスの活動を始める。ダンスを鈴木知久に師事。日々の生活にまみれたパーソナルな身体性や感情の記憶をベースに、今この瞬間にただ存在するということのリアリティを探究し、即興を軸に活動。横浜ダンスコレクション EX2013 において自作品「twilight」が作品部門奨励賞受賞。シンガポール,マレーシアで再演する。2013 年より日韓ダンス交流プロジェクトで、ソウル・八戶・横浜の 3 都市で公演を行う。その他、国内外で活動。現在は、都会の片隅に在る一つの現象として捉えた自身の存在を軸に Edgeofthecity と題し活動。自身の身体にとっての動く必然性を探究している。
 
清水 康介
〈ライター・エディター〉
日英バイリンガルのウェブメディア『タイムアウト東京』にて編集者、ライターとして、主にアート関連の記事を担当。退社後はフリーランスとして、カルチュラルレビューサイト『RealTokyo』の編集や、NPO法人スローレーベルの賛助会員向けコンテンツの記事執筆などを手がけている。2021年、ダンサー・美術作家の辻本佳による作品『渠』(長野県茅野市・京都府京都市)で演出助手を担当。
 
三宅 文子
〈アートプログラム・コーディネーター/プロデューサー〉
財団法人アリオン音楽財団にて、国際フェスティバル<東京の夏>音楽祭(制作)等に携わった後、舞台芸術や国際交流に関する複数の非営利団体を経て、2010 年よりフリー。以降、音楽、演劇、ダンス、美術、映画等ジャンルを跨ぎ、国際共同制作や海外公演のプロダクションマネジメントを担う。また、流しの事務局員として MICE 事業にも従事。未知の何かを知ること、学ぶこと、興味を持つこと、そのきっかけとプロセスを演出するコーディネーションを手掛けている。